今年の農作業もほぼほぼ終わり、来年は何をしようか考えている鈴忠です。
さて、今日は「きみのお金は誰のため -田内学-」を読んで感じたことをまとめていこうと思います。
では早速。
お金で解決できる問題はない
視点の問題
「お腹がすいたのでお寿司を食べに行く」、「エアコンが壊れたので修理してもらう」といった事象。
このような日常は、全てお金で解決できる‼と思いがちです、、、しかし実際は、お金を受け取ってくれる人が居てはじめて、その問題を解決しているだけで、お寿司を握る人、エアコンを修理する人がいなければ成り立ちません。
これは視点の問題です。
日常はただただ自分達では解決できない問題をお金を出して解決してもらっているだけ、と考えたほうが良さそうです。
私たちは、いつも自分中心の視点で物事を見がちです、、、
そうなると、お金を出しているんだから、「お寿司を作れ!、エアコンが壊れたから修理しろ!」と命令口調で横柄な態度をとってしまいます。
しかしその視点を少し上空へ動かし、鳥の目線で見ると、
「お寿司を握ってくれてありがとう。エアコンを直してくれてありがとう。」になります。
さらに視点を動かすと、お寿司を握る職人がいても、お米がなければお寿司を握ることは出来ないし、エアコンを直す技術があっても、部品がなければエアコンは直せないのです。
選択
お寿司と言ってもランクがあって、カウンターで握ってもらう寿司もあれば、回転寿司もある。
お金は、これらを選択する手段に過ぎません。
お金があれば好きな方を選べますが、お金がなければ回転すし一択になります。
いずれにおいても作ってくれる人が居てはじめて、選択肢が広がる世界観。
極論ではありますが、働いてくれる人が居なければ、お金を持っていても選ぶことは出来ません。
働いてくれる人が居るから選択肢が広がる、働く人が居なければ選択肢は無くなる。と考えましょう。
労働力
労働力がなくなれば自分で問題を解決するしかありません。
一昔前の正月は休むもの。だから正月前に保存食である「おせち」を作っておき、それを振舞うことが習わしだった。
しかし今は、正月でもお店が開店しているのでその必要はない。便利な世の中です。なにも心配する必要がないのです。
しかし今後少子化が進み、高齢者で溢れかえって働ける人が少なくなれば、一昔前の正月のようになるかもしれません。
働ける人が居なくなり、生産する量が少なくなれば、その生産物をみんなで分け合うことになるのです。
インフレ初期
100個のモノを100人で分けるなら一人1個ずつ行き渡りますが、50個のモノを100人で分けると、一人半分もしくは食べられない人が出てきます。
その時、お金を出してでも食べたいという人が居れば、モノの値段は上昇して行きます。
これがインフレ初期であり、格差社会の入口です。
世界経済が悪化し、倒産する会社が増えれば、上記の状況に陥る可能性が上がります。
だから、みんなAIの技術で補おうとしているのです。
先進国では、まさしくこの状況になりつつあるのです。
まとめ
世界全体で見れば人口は増加し、先進国で見れば人口は減少し高齢化が進んでいます。
この現状をどう捉えるか?
日本は、人口減少が続くことから減反政策を実施し、田んぼの面積を減らしてきました。果たして世界全体でみたときこの政策が正しい選択だったのか?
なにはともあれ、今後は地球からの恩恵を受け、生産していくことが大切になります。
その根幹は一次産業になります。