皆さんこんにちは、鈴忠です。
こないだ分けつしない理由は「個性」で片付けてしまいましたが、よ~く考えてみたところ、個性はあり得ないなぁ、、、という結論に至り、再度考えてみたところ、ボンヤリと答えが見えてきたので、今日はそんなところを書きたいと思います。(好きです。ちどりで植えた、この模様。)←前回のブログ(゚д゚)!
まず、米ぬかの成分
早速ですが、昨年と今年で田んぼに対して何をしたのかを考えてみたところ、昨年は田んぼに何も撒かずに、田植作業に突入していったのに対し、今年は各田んぼに、一反歩当たり約100㎏の「米ぬか」を撒いていたことを思い出したので、米ぬかの成分について調べてみました。
窒素(N)% | リン酸(P)% | カリ(K)% | |
米ぬか(生) | 2.7 | 2.3 | 1.8 |
もみ殻 | 0.3 | 0.03 | 0.3 |
牛ふん | 2.2 | 1.3 | 2.4 |
となっています。
このことから、米ぬかは、牛ふんと比べても引けを取らないくらいの成分が含まれていて、特にリン酸が多く含まれているとうのが分かります。
生の米ぬかを使う弊害
上記表からも分かるように、米ぬかは栄養価が高いということが分かります。逆に言うと、その分、虫や微生物も好んで食べるので、虫が集まりやすいということも言えます。
この虫が集まりやすい機能を利用したのが、堆肥の発酵。米ぬかは発酵を促す促進剤として昔から利用されているので、その用途に使うのには有効でしょう。
比較、私の田んぼは?
私の田んぼを見てみると、分けつが「進んでいる所」と「進んでいない所」が見て取れます。
ノートを読み返し、作業日程を確認してみたところ、面白いことが分かりました。
確かに、各田んぼに一反歩当たり約100㎏の米ぬか(生)を撒いてはいるのですが、分けつが「進んでいる所」は昨年の10月~11月に米ぬかを撒いており、分けつが「進んでいない所」では今年の2月~3月に撒いていたのです。
つまり、分けつが「進んでいない所」では、発酵が遅れ、土の中で弊害が起きていると推測します。文献を見てみると、発酵していない未分解の状態のモノを多く入れすぎると・・・病害虫の発生に繋がるリスクが高く+肥料の効果も遅く+窒素飢餓を起こす、とのことです。
では、対策は?
対策は、上記の事を考えると・・・水を切り、窒素の吸収をあげる。さらに、風の通りを良くして苗を気持ちよくさせる。かな~なんて思っています。
まとめ
- 米ぬかを生のまま田んぼに撒くのは、リスクが高い。
- 撒くのならば、ボカシにしてから撒く。若しくは、10月ぐらいに撒いてしまう。
失敗は気づきをくれる。失敗は成功の基。そんな言葉を胸に、今日も農作業したいと思います。
失敗しながら、ドンドン経験値をあげていきたいと思いま~す☆彡