金価格の上昇理由を解説

一年前の2023年11月時点では、2,000㌦だった金価格が、現在2,700㌦を超えています。上昇率は、この1年で35%。なぜこんなにも金価格は上昇したのでしょうか?今日はその理由について解説したいと思います。

では早速、、、

世界の通貨シェア

私たちの認識している基軸通貨は「米ドル」です。そのシェアは現在60%。貿易をするため各国は、外貨準備という形で米ドルを保有していますが、その割合が60%であるため基軸通貨と呼ばれています。

米ドルを多く保有する国が中国や日本となるのですが、現在中国は、米ドルの保有を減らしています。

理由は、BRICS(ブリックス)通貨での貿易を開始しているからです。

BRICSについての説明は、1年前に書いた記事があるので読んでみてください。基軸通貨ドルの衰退と、BRICSデジタル通貨の台頭

BRICS通貨(デジタル)が増えてくると、米ドルのシェアは60%から30%へ下がっていきます。

急激に1年でシャアが減るのではなく、5年から10年掛けてゆっくりと減っていくでしょう。

つまり、米ドル需要が半減し、衰退していくことは確定した未来です。さらにシャアが半減するということは、米ドル安に見舞われると考えてよいでしょう。

米ドル分のシェアを獲得するのが、BRICSデジタル通貨です。シェアは大体40%が見込まれており、金(ゴールド)と紐付けるため参加希望国は、米ドルを売り「金(ゴールド)」を買って参加してくるでしょう。

参加希望国も「金(ゴールド)」を一気に買うのではなく、5年~10年掛けてゆっくりと買い増して行くはずです。

理由は、一気に購入し上昇してしまうと下落するリスクがあるからで、それを抑えるためゆっくりと買い増して行きます。

つまり金(ゴールド)価格は、長期上昇トレンドに突入したと考えられ、これが金価格上昇の理由です。

BRICSデジタル通貨の利点

BRICSは、ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカが中心となり発足したもので、何れも資源国です。ここに中東などの産油国も参加を表明しており、加盟国は拡大していくでしょう。利点は、インフレが起きても金(ゴールド)ペック製のため、参加国同士ではインフレにはならないということです。

逆に、現在の米ドル基軸通貨で貿易を行う国(日本、韓国、シンガポール)などは、強烈なインフレに見舞われます。

ここからがPOINT!!

2025年~2026年にかけ日・米・欧では、金融危機からの銀行危機と財政危機が同時に起こり、政府主導でデジタル通貨の発行をするようになるでしょう。

預金は、政府が100%保証し、1対1の比率で政府デジタル通貨にかわって行きます。

これが通貨リセットになるはずです。

つまり、中央銀行と民間銀行は国有化され、財務省主導でデジタル通貨を発行していく可能性が高そうです。

何れにおいてもアメリカの大統領選を転換点とし、時代は大きくかわって行くでしょう。

日本は、BRICS通貨ではなく米ドル主導の通貨を使っていくはずなので、インフレと財務省主導のデジタル通貨をどう考えるかがポイントになります。

これからのインフレ、プラス食糧危機に備え万全の対策で挑んでください。

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