資本主義と成長

資本主義とは何か?

それは、世の中が成長していくことが絶対条件の考えです。

近代に入り人々が将来を信用するようになり、信用に基づく経済活動の奇跡が起こり、現代は経済成長という信念に基づき動いています。

成長が必要な理由は3つ。

1つ目は、生産が増えればより多くを消費し生活水準を上げられ、より幸せな人生を楽しめるということ。

2つ目は、人口が増えている限り、現状を維持するだけの経済成長が必要であるということ。

3つ目は、人口増加が止まった時、成長も止まれば人々(低所得層・中間層・富裕層)は決められたお金の中で生活を続けることとなります。それはお金の取り合いに繋がり、「知識」のある人はより裕福になり、知識のない人はより低所得に。つまり、貧富の差が拡大していくとことに繋がります。

これらの理由から、資本主義は歩みを止めることが出来ません。歩みを止めれば、知識の無い人がより低所得になり暴動に繋がるからです。

 

江戸時代に遡ってみると成長は緩やかで、そもそも成長という概念が人々にはありませんでした。

「士農工商」・・・つまり農民が武士になることはなく、武士が商人になることもありませんでした。

それは、決まった範囲の中で生活し、生まれた時からそういうものだと教えられていたからで。辛いことがあれば、頼れるのは「神様・仏様」です。

しかし、現代は資本主義が主流です。成長は産業革命と共に急上昇し、皆が成長を共有しました。「知識」次第で裕福になれるようにもなりました。辛いことがあれば、頼れるのは自分の「知識」です。

今の常識を味わった私たちは、昔に戻ることは出来ません。

そしてそれは資本主義が歩みを止めることが出来ないことを意味します。

資本主義は、誰もが満足するよう促すことで、全世界に重要な貢献をしたことに疑問の余地はありません。

今後を考えた場合、研究者等の「知識」の拡大と「知識」の探求により、成長のスピードがさらに急上昇していくことが予想されます。

成長の急上昇は地球を破壊していくかもしれません。研究者はそれを知識でコントロールしようとしています。政治家もそのことに楽観的です。

将来どうなるかは不確実ですが、一つだけ言えることがあります。

それは、私たちも知識を増やしていかなければ「知識」という乗り物に、乗り遅れることになるということです。

皆さんも時代の変化のスピードに乗り遅れなく、知識を増やし突っ走って行きましょう☆

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