年明け相場

今日は、年明けの相場がどのように動いたのか確認していきたいと思います。

先ず、2019年スタートは急激な円高ドル安で始まりました。

理由は単純で海外の投資家は、日本程年末年始の休日を重要視してはいないので、取引量が少ない休日(日本)を狙って仕掛けてきたということです。

更に1月3日のアップル決算で、中国での売り上げが低迷したのがキッカケでフラッシュ・クラッシュ(AIの自動売買)も重なり、ドル円の急落を演出しました。

為替は一瞬で108円から104円まで円高に振れましたね。

中国でのアップル決算の低迷。これは、中国で1年以上続いている株安が原因となります。

中国では2018年2月から株価が下がり続け、企業は資金源を失っています。その付が今年1月3日の「アップル決算の低迷」=「実体経済の低迷」にまで繋がったということです。

ではこの一連の流れの原因を作っているのは何か?というと・・・以前から言っている通り『アメリカのバランスシート縮小』です。

バランスシートの縮小については「B/S縮小は何を意味するのか?」で書いた通りです。

世界の基軸通貨である米ドルが資金が吸い上げているから起こっている現象です。

 

では、そのバランスシート縮小についてFedのパウエル議長は何と言っているのか?

昨年12月には「投資家の不安は消えた」で話した通り「バランスシートの縮小だけが原因ではないと思っている」と話していました。

しかし年明けから株価が暴落すると、今度は対照的に

バランスシートの縮小には柔軟になれる準備があり、その時は躊躇しない」と説明しています。

この言葉に市場は好感し、株価は息を吹き返しました。しかしFedが依然バランスシートの縮小を行っている事実に変わりはありません。

つまり市場は心理で動く。しかし、事実を忘れてはいけない。ということです。

いくら、株価が上昇してもアメリカがバランスシートの縮小を辞めないのならば、資金は吸い上げられていきます。そして現実とかけ離れていきます。

その時の暴落は、今より遥かに大きなものとなるということを私たちは頭に入れておく必要があるでしょう。

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