お金の仕組み 第4話

「社会保険」と「税金」

 

今回は前回の続きで、給与明細についてみていきたいと思います。4年前にお金の仕組みを理解するためFP (ファイナンシャルプランナー)を取得しました。若干古い知識ですが、ネットで調べて自分なりに更新しています。その視点で今回は見ていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

給与から引かれるものを大きく分けると、「社会保険」と「税金」になります。

「社会保険料」は、①健康保険・②介護保険・③厚生年金に分けられ、これらは全て、標準報酬月額と標準賞与額を基に計算されます。標準報酬月額は4・5・6月の3ヶ月の給与の平均により決定され、標準賞与額は年度初めのボーナスにより決定します。

つまり、4・5・6月の給与の平均が1年間の社会保険料を決定しています。前回言ったように、この部分をコントロールできるのは、会社を自分で立ち上げ給与の額を自分で決定できるビジネスオーナーのみとなります。個人事業主は1号被保険者なので、元々概念が違います。

 

社会保険料とは別に雇用保険もありますが、これは各月の給与額により決定されます。

 

「税金」は、①所得税・②住民税に分けられます。簡単に説明すると、所得税は前年の金額を基にざっくりした額を給与から引き、それを年末調整で帳尻合わせします。会社に書類を提出し、会社が計算し、払った所得税に対し、還付・追徴で終わり。これが、会社員の年末調整になります。

つまり、私たちは、税金について勉強することなく、「会社にお任せ・税金無意識化システム」により、訳の分からないまま終わっているのです。他の国を見てみると、自分の収入は自分で申告する確定申告が一般的です。

当たり前ですよね。自分の収入を自分で管理するのは一般的。日本が非常識なだけです。日本にいるとそれが常識になりますが、世界から見ると非常識になります。人の見方はそれぞれです。ただし、広い視野でみている(抽象度が高い)人のほうが色々な視点で判断できるようになります。

話はそれましたが、これが所得税。そしてこの所得税を基に計算されるのが、住民税(市・県民税)になります。保育料は住民税の中の市民税を基に計算されます。

つまり、「社会保険料」は収入を基に計算されるため、コントロールできません。「税金」は、所得税がキーポイントとなります。年末調整のみの「会社にお任せ・税金無意識化システム」を使っている人はコントロールできません。しっかりと所得税の控除を理解し、コントロールする必要があります。ただし、前回も言ったように、会社員は、理解したとしても少ししかコントロールできません。個人事業主とビジネスオーナーは、理解すれば所得税をコントロールすることが可能となります。

次回は、所得税の控除の種類を見ていきたいと思います。

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