今日は日本が債権国から転落する可能性を見ていきたいと思います。
まず大前提としてこのことを頭に入れておいてください。
日本の対外資産が1000兆円あった場合、1㌦=100円が1㌦=50円になったなら、対外資産は1000兆円から500兆円へ、つまり半分になってしまうということを覚えておいてください。
それでは時代を少しさかのぼって、ブラックマンデー周辺を見てみましょう。
ブラックマンデー前後の出来事
1970年代からアメリカはインフレに悩み、インフレを退治するために「利上げ」を行いましたが、「利上げ」をすればするほどアメリカ経済は減速し、最終的に利上げはブラッマンデーを引き起こしました。
この時、ドルは「基軸通貨と言う安心感」と「金利上昇した米国債は魅力的な投資先」と言う理由からドルが買われ、ドル高が進行しました。
・・・その後、ブラックマンデーにより景気低迷していたアメリカ景気を回復させるため「利下げ」と「金融政策」に舵を切り、経済を回復させた。これがレーガノミクスです。
さぁ、レーガノミクス時、1985年に何を起こしたのか?
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「プラザ合意」です。
プラザ合意は、日本の優れた生産技術に世界の市場を取られない為の防護策!でした。
これにより、プラザ合意後2年間で「1㌦=240円→120円」まで円高となりました。
現状を見てみましょう。
アメリカの中央銀行は、現在も利上げを行っています。
以前書いたように、アメリカの利上げはドル高要因ですが株下落によるポジション清算は円高要因となり現在は相殺されています。
ポイントは「利上げ」が出来なくなった時、アメリカは何をするのか?です。
アメリカがもし【プラザ合意】の様な政策をしたなら・・・
米国は巨額の借金が積みあがっており、すでに破産状態ですので、借金を減らすにはドル安にするのが効果的です。破産になって困るのは米国債を買っている中国と日本ですが・・・アメリカの崩壊に備え、中国は米国債を売っているとも。
アメリカがもし【プラザ合意】の様なことをしたなら・・・
1㌦=112円→55円になったなら・・・
日本の資産は0になる可能性が・・・高くなります。
この時が、日本が債権国から転落するときです。
そして、日本がハイパーインフレの扉を開く時です☆
あらゆる可能性が考えられますので、経済災害に備え対策は考えておきましょう♬