米国の「金融引締め」と「利上げ」 〜円高ドル安〜

今日は久しぶりに経済の話です。

「円高ドル安」これが今年、来年のpointです。

 

今アメリカの中央銀行であるFedが「利上げ」と「金融引締め」をしているのは、前にブログでも説明しています。

この状態が続く限り、市場からお金は吸い上げられていきます。毎月一定の金額が吸い上げられていきます。

すると問題は、どこの市場からその資金が吸い上げられていくのか?が問題となりますが、

その答えは、リスクの高い資産から順番に資金が吸い上げられていくということです。

 

つまり

新興国の通貨・株式 欧州株、日本株 米国株

の順に資金は引き上げられます。

アメリカが「金融引締め」をしたにもかかわらず、アメリカへの影響は一番最後になります。

おかしな話ですが、これが現状です。新興国の通貨は既に暴落し始めています(トルコ、中国等)

 

利上げをしてアメリカの金利が上がった場合、「新興国の通貨」と「アメリカの通貨」皆さんならどちらを選びますか?

新興国のように国の信用が小さい通貨で運用しますか?それとも信用が高く、基軸通貨としての地位があり、金利の高くなったアメリカ通貨ドルで運用しますか?

勿論、アメリカの通貨ドルですよね!

すると、ドル円はどうなるか?ですが、ドル高となります。

しかし、表題には円高ドル安と書いてあります。真逆の事ですね。何故だか気づきましたか?

これは前に話したキャリートレードの逆回しがあるからです。詳しくは下記を参照してください。
https://tadamitsu.com/archives/555

 

つまり、アメリカが利上げをすると、ドル高となっていきますが、「金融引き締め」を同時に行っているため、市場全体の資金も吸い上げられていく。これは、不景気に繋がり株価の下落となる。この時、投資家は金利の安い「円」で借金をして投資をしていたが、株価下落によりポジション精算をするため、円を買い戻す。(キャリートレードの逆回し)

すると、利上げによるドル高ポジション清算による円高相殺され、ポジションは持合いとなります。

更にもう少し先を見ると、「金融引締め」により株価は下落し円高となるが、利上げはあと少しで限界に達するため、ドル高要因が消える。

つまり、冒頭に書いたように、今後円高に振れやすい環境となるということが言えますね。

 

今日は「ドル円」について考えてみました。これを参考に自分なりに考えてみてください。投資はあくまで自己責任です☆

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