今日は、リーマンショック時に起きていたことを時間軸で見てみたいと思います。
前に書いたこちらも参考にしてみてください。
2018年版リーマンショック再来?https://tadamitsu.com/archives/555
【株価下落までのタイムラグ】
- まず下落を始めた住宅価格(複数の住宅ローンの債権を一つの金融商品にして、それを投機の対象として売買した。金利が高く欧米でブームに!)
- これにより、どのローンが危険か?判断がつかなくなってしまった。(大多数の投資家は気付かなかった)
- 住宅ローン崩壊
- 崩壊後、投資家は資金回収
- 住宅ローンの金融商品を売り、住宅ローン市場が信用収縮
- 株価暴落
当時のFed(米国の中央銀行)は、
⑴『インフレを抑えるため利上げを行うか?』or ⑵『サブプライム問題で減速するアメリカ経済を考慮し利下げを行うか?』判断を迫られ・・・
・・・⑵で対応した。
しかし、5.25%→0%にしても株価の下落は止まらず、2008年11月『量的緩和』に切り替え、数か月後ようやく株価上昇へ移行した。
つまり、利下げでは株の下落は止められないという事実が分かったということです。
金(ゴールド)と米国債
リーマンショックで『下落した金価格』と『上昇した米国債』についてですが、
本当なら、金(ゴールド)も国債も、金利下落局面では価格が上昇するのですが・・・リーマンショック時、金(ゴールド)は株と共に下落しました。
その背景には、金(ゴールド)と国債の期待インフレ率に対する反応の違いがあったのです。
【実質金利=名目金利―期待インフレ率】
※補足:名目金利(政府金利)が下がれば実質金利も下がり、実質金利と金価格は反相関なので金価格は上昇するのが本当。しかし、期待インフレ率が下落する(信用収縮)局面では、金価格は下落する。
その後、『量的緩和』に切り替え、金(ゴールド)はようやく上昇しました。
つまり、バブル崩壊時には『株』『債権』『金(ゴールド)』の選別が必要となります。しかし、今回の信用収縮は、世界恐慌に発展しハイパーインフレになる恐れがあるので、その為の対策、心と頭の準備が必要となります。
再度、
「夢と笑顔シリーズ:https://tadamitsu.com/archives/749」
「お金の仕組み:https://tadamitsu.com/archives/772」
を読み返してみてください。
2 thoughts on “リーマンショック時に起きていたこと・・・”