2018年版 リーマンショック再来?
2008年リーマンショックのとき何が起きたかもう一度確認してみましょう。
この時も、今と同じくアメリカの金利は利上げにより上昇していました。
アメリカの金利が上昇するとどうなるか?投資家は、円で持っているより金利の高いドルへ変えた方が得をします。その為、ドルが買われドル高となりました。
しかし、金利が上昇すると、投資家はより安全を求め株から金利の高い国債を選択します。ここにリーマンブラザーズの破綻、不動産価格の暴落により、投資家は持っている株などのポジションを解消、株暴落に繋がりました。
この時、投資家は株を買うのに借金をして購入しています。借金をして株などの資産を購入していることを、レバレッジをかけていると言います。
ではこの借金を投資家は、ドルで借りているのか? or 円で借りているのか?・・・言い換えれば、金利の高いドルで借金するのか? or 金利の低い円で借金するのか?ですが、、、
当然、金利の低い円で借金をしたほうが得ですから、円で借金をして、それをドルに変えて投資をすることになります。
つまり、投資家は株などの暴落が起こり、ポジションを解消しようとした時、借金をした通貨である円を再調達して返済しなければいけません。
円で借金をした投資家は、円を返すことになるため円を買い戻します。(円高)
投資家が物凄い勢いでレバレッジを解消(借金返済)した結果2008年は急激な円高となりました。
これが、キャリートレードの逆回しです。
では2018年はどうなるか?
2008年はリーマンブラザーズの破綻、不動産価格の暴落、株暴落により一気に金融危機に発展しましたが、2018年はアメリカの中央銀行が資金を毎月一定額市場から引き揚げています。この資金引き揚げはアメリカ経済が好調であれば続けられます。そしてアメリカ経済は、今のところ数字上では絶好調です。
つまり、アメリカの中央銀行が市場から毎月一定額資金を引き揚げている限り、リーマンショックと同じ状況が作られているということです。
このことを意識しておく必要があるでしょう☆
リーマンショック時に起きていたこと:https://tadamitsu.com/archives/1013