有名投資家のジム・ロジャーズ氏の言葉を再度紹介します。「2016年に語った経済見通し」で、経済の大まかな流れを確認していただければと思います。参考になるはずです。
金(ゴールド)について
①「ゴールドは最終的にバブルになる。ただ、まだ買っていない。(2016年)」
更に、
②「市場の混乱が広がり、多くの人がドルに逃避するようになる。
ドルは安全通貨ではないが多くの人はそう考える。
そしてドルは更に上がり過大評価され、それに吊られゴールドは下落する。
そうなれば、ゴールドを買うことになる。」
つまりゴールドはバブルになる前に、底になる可能性が高いということ・・・
③「投資には安全なものなどない。
だが多くの人はゴールドを安全資産だと考え下落はないと信じている。
しかしゴールドは下落し、もう二度とゴールドは買わないと言い出すだろう。ゴールドに裏切られたと・・・」
そして
④「数年の内に人々はゴールドへの熱狂から覚め、ゴールドは嫌われた資産クラスとなるだろう。
私はその時、ゴールドを恐らく買うだろう。」
これに加えてロジャーズ氏は
⑤「金は1,000ドル以下の底値を想定している。」
とも言っています。2016年の当時と相場観は違いますが、現状でも1,000ドルまでの下落は許容範囲とし、心に余裕を持っておいたほうがいいでしょう。
多くの人は短期的な視点で物事を判断し、不安を増幅させていきます。物事は何事も長期的な視点で俯瞰することが重要です。
今の状況は
現状は、以前ブログにあげた『金と銀』で確認すると、まもなく7段目に突入していきます。追記するなら、デジタル通貨や○○Payが新たな通貨として機能するのかもしれない。ということです。
ロジャーズ氏が言う「人生で最悪なもの」とは、物価の上昇(インフレ)です。これは、国の借金や政策を見ても分かるように、防ぎようの無い事実だからです。
インフレの波は今はまだ小さいですが、いずれ大津波で襲ってきます。その津波は、国の借金も綺麗に流してくれるのかもしれません。その津波をどう扱うのかを今から自分で考え、対策を練っておいて下さい。
国は副業を解禁して備えるよう国民に呼び掛けています。「働き方改革」という名のもとに自助努力を呼び掛けています。これに気付き行動した人だけが、津波のビックウェーブにのれるのです。「投資は悪」という考えは今後、「無知は悪」に変わって行きます。家族を守るため、ある程度の知識は備えておいて下さい。